カテゴリ: 地獄(第2の死)

地獄に堕ちた霊魂の告白 


ドイツのある会社で、クララとアンネットという23歳の娘が、働いていました。
2人は親友というほどではありませんでしたが、よくお話をする仲良しでした。

クララは熱心なカトリック信者でしたが、アンネットはあまり熱心ではなかったので、
クララは少しづつ、アンネットに信仰上のことを教え、親切に指導していました。

アンネットは1937年に結婚して会社を寿退社しましたが、
同年の秋に、アンネットが自動車事故で亡くなり、
昨日葬式が行われたことを、母からの手紙で、クララは知りました。

これをきいたクララは大変驚き、
「アンネットは急死したけれど、
 神様の裁きの御前に立つ準備が確実に出来ていたのかしら?」と心配しました。

次の日クララはミサにあずかり、ご聖体をいただいて大変熱心に、亡くなった友人のために祈りました。

ところがその晩、12時10分過ぎ、アンネットはクララに現われて、次のように語りました。



前回のつづき。。

私が死んでからどうなったか、あなたはもう知ってるわよね?
私はわかってるわ。だんなと母のその後の事さえ。
私の死体の事も、葬式の事も、わかってるわ。

地上で自分に関して行われる事は、少しだけどわかっているわ。
あなたが今住んでる所も知ってるわ。
そぅよ、私は、自分の霊魂に関する事も、ハッキリわかっているのよ。

私の霊魂は、死んだ瞬間、
無意識の暗闇から、瞬く間に、明るく照らされたわ。

それは私の死体が置かれている場所だったわ。
まるで、芝居見物の時のように、
照明が突然消された後、
それまでとは、まるで違った場面が現われるように、
私は、鏡で見るように、自分の生涯をまざまざと見たわ。

私の一生涯の中で、与えられた数え切れないほどの恩寵。。
幼少の頃から与えられた神の恩寵。。
また、最後の朝にも与えられた、あの神の恩寵も見たわ。

まるで、殺人の現場検証を見てるかのように。。
そぅ、私は完全に、自分で自分の霊魂を滅ぼしたのよ。


それじゃあ、悔い改める?

私の返事はこぅよ。。「絶対に、いつまでも悔い改めなんかしないわ!」

じゃあ、犯した罪を恥じ入る? 

私の返事はこぅよ。。「絶対に、いつまでも恥じないわ!」


神の前に立つことが出来ない私に残された道は、ただ1つ。。
それは、神から身を隠すことだったわ。

ちょうどカインが、弟のアベルを殺した時、その場所から逃げ出したように、
私の霊魂も、神の前から、その恐ろしい場所から、逃げ出したわ。

そして。。地獄に飛び込んだのよ。

これが私の審判だった。

見えない神の裁判官が『私から離れ去れ!!』と言った瞬間、
私の霊魂は、まるで黄色い影のように、
永遠の苦しみの場所に、
地獄に飛び込んだのよ。。


神を拒み続けた人々と一緒に、
また、堕天使である醜悪で残酷な悪魔たちと一緒に、
この地獄に、永遠に棲み続けなければならない私が、
神の命令によって、
あなたに伝えるべきことは、
これで全てよ。




地獄に堕ちた霊魂の告白 


ドイツのある会社で、クララとアンネットという23歳の娘が、働いていました。
2人は親友というほどではありませんでしたが、よくお話をする仲良しでした。

クララは熱心なカトリック信者でしたが、アンネットはあまり熱心ではなかったので、
クララは少しづつ、アンネットに信仰上のことを教え、親切に指導していました。

アンネットは1937年に結婚して会社を寿退社しましたが、
同年の秋に、アンネットが自動車事故で亡くなり、
昨日葬式が行われたことを、母からの手紙で、クララは知りました。

これをきいたクララは大変驚き、
「アンネットは急死したけれど、
 神様の裁きの御前に立つ準備が確実に出来ていたのかしら?」と心配しました。

次の日クララはミサにあずかり、ご聖体をいただいて大変熱心に、亡くなった友人のために祈りました。

ところがその晩、12時10分過ぎ、アンネットはクララに現われて、次のように語りました。



前回のつづき。。

私は1週間前に事故に遭って、
ここに来たばっかりなのに、
もぅ10年聞も、この地獄に入っているように感じるわ。

私の死の場面はこうよ。

私は1週間前、だんなとピクニックに行ったわ。
気分がすごく爽快だったの。
でも、なぜだかわからないけど奇妙な快楽が1日中私に入っていたの。

家に帰る途中、だんなはノリノリでスピードを出して自動車を運転していたわ。
すると突然、対向車のヘッド・ライトに目がくらんで、衝突したのよ。

私は「イエズス!」って震えながら、口癖のように叫んだわ。
でも、その叫びは祈りじゃなかったの。
その同じ瞬間、全身に強烈な痛みを感じたわ。
でも、その時の苦痛は、今の地獄のひどい苦痛とは全然比較にもならないわ。

私はちょうどその日の朝、ふと思ったのよ。
「今日、時間的にもミサにあずかれるわね」って。

その時よ。生涯の最後の、聖なる恩寵の勧めを受けたのが。

でも私は、「イヤよ、行かないわ!!」ってキッパリ断わったわ。。


つづく。。次回は最終回
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地獄に堕ちた霊魂の告白 


ドイツのある会社で、クララとアンネットという23歳の娘が、働いていました。
2人は親友というほどではありませんでしたが、よくお話をする仲良しでした。

クララは熱心なカトリック信者でしたが、アンネットはあまり熱心ではなかったので、
クララは少しづつ、アンネットに信仰上のことを教え、親切に指導していました。

アンネットは1937年に結婚して会社を寿退社しましたが、
同年の秋に、アンネットが自動車事故で亡くなり、
昨日葬式が行われたことを、母からの手紙で、クララは知りました。

これをきいたクララは大変驚き、
「アンネットは急死したけれど、
 神様の裁きの御前に立つ準備が確実に出来ていたのかしら?」と心配しました。

次の日クララはミサにあずかり、ご聖体をいただいて大変熱心に、亡くなった友人のために祈りました。

ところがその晩、12時10分過ぎ、アンネットはクララに現われて、次のように語りました。



前回のつづき。。

私たちは第一に、神を憎んでいるわ。
。。私はあなたにこのことを説明したくないけど、
  神から強制されて地獄のことを教えているの。

天国にいる聖人たちはヴェールなしに、何らの覆いもなしに、
直接に、美そのものである神を見ているわ。

天国の聖人たちの楽しみは、
どんな言葉をもっても言い表しえないほどで、
私たちはこのことをよく知っているから、
なおのこと憤慨しているのよ。

地上の人間たちは自然界を見て、それらを通じて、
また、啓示によって、神を知り、神を愛しているわ。
強制的に神を愛させられているわけではないわ。

信仰者は、十字架にかけられたキリストを仰ぎ見て、
キリストの手が、自分のほぅにも伸ばされているのに気付いて、
ついにはキリストを信じ、愛するに至るでしょう。
。。私はこのことを歯ぎしりしながら言ってるけど、実際言いたくないわ。



普段から神に頼りもせず、
死んでから、正義である神に対面する霊魂は、
言うまでもなく罰を受けるべき者だから、
神を忌み嫌うのよ。

地獄にいる私たちは、
死んだら、神から永遠に離れるつもりだったわ。

あなたは地獄が永遠に続くものだってこと知ってる?
私たちは死ぬ時、意志が神に背いたまま、
反抗心に凍り固まっていたから、
死んだ後は、いつまでも、永遠に、神に反いたままなのよ。

でも確かに神は、地獄にいる者にまで憐れみ深い御方よ。
と言うのも、もし私が、もっと長生きしたなら、
この地獄の苦しみも、もっと苦しかったはずなのよ。
憐れみ深い神は、こんな私を早死にさせてくれたわ。

私たちは地獄の炎の中に入っているけど、
もし私たちが神に近づいたなら、
自分たちの反抗心ゆえに、もっと苦しくなるのよ。
。。私はこのことを歯ぎしりしながら言ってるけど、実際言いたくないのよ。



つづく。。


地獄に堕ちた霊魂の告白 


ドイツのある会社で、クララとアンネットという23歳の娘が、働いていました。
2人は親友というほどではありませんでしたが、よくお話をする仲良しでした。

クララは熱心なカトリック信者でしたが、アンネットはあまり熱心ではなかったので、クララは少しづつ、アンネットに信仰上のことを教え、親切に指導していました。

アンネットは1937年に結婚して会社を寿退社しましたが、同年の秋に、アンネットが自動車事故で亡くなり、昨日葬式が行われたことを、母からの手紙で、クララは知りました。

これをきいたクララは大変驚き、「アンネットは急死したけれど、神様の裁きの御前に立つ準備が確実に出来ていたのかしら?」と心配しました。

次の日クララはミサにあずかり、ご聖体をいただいて大変熱心に、亡くなった友人のために祈りました。

ところがその晩、12時10分過ぎ、アンネットはクララに現われて、次のように語りました。



前回のつづき。。

私は今、祈りやミサ、宗教教育、
聖水、教会などについて、激しい憎悪のうちに、
それらを強く忌み嫌っているわ。

また、教会に行く人、全ての人間、
全ての被造物をも、大いに忌み嫌っているわ。

地獄に棲む私たちは、
多くのものから苦しめられているのよ。

記憶。。地上での生活の思い出が、とっても苦しくって、
まるで燃える炎が、自分のココロにしみこんだようになるのよ。

1つひとつの思い出。。
人生の各瞬間に、神の恩寵があったのに、
私たちはそれらの恩寵に対して、ほとんど知らん顔をしたり、
ないがしろにして、断っていたからなのよ。

だから、それらを思い出すことが、
とてつもなく苦しいの。

そぅ、私たちは食べもしないし、休みもしないわ。
歩くことさえままならず、つながれていて、
吠えながら歯ぎしりしているわ。

そんな中、私たちは、自分の過去の生活を眺めて、
その生活を烈しく忌み嫌いながら、苦しんでいるのよ。

私たちは、この地獄で、
まるで、地上の人々が水を飲むように、
憎しみを飲んでいるのよ。


つづく。。


地獄に堕ちた霊魂の告白 


ドイツのある会社で、クララとアンネットという23歳の娘が、働いていました。
2人は親友というほどではありませんでしたが、よくお話をする仲良しでした。

クララは熱心なカトリック信者でしたが、アンネットはあまり熱心ではなかったので、クララは少しづつ、アンネットに信仰上のことを教え、親切に指導していました。

アンネットは1937年に結婚して会社を寿退社しましたが、同年の秋に、アンネットが自動車事故で亡くなり、昨日葬式が行われたことを、母からの手紙で、クララは知りました。

これをきいたクララは大変驚き、「アンネットは急死したけれど、神様の裁きの御前に立つ準備が確実に出来ていたのかしら?」と心配しました。

次の日クララはミサにあずかり、ご聖体をいただいて大変熱心に、亡くなった友人のために祈りました。

ところがその晩、12時10分過ぎ、アンネットはクララに現われて、次のように語りました。



前回のつづき。。

私たち地獄に棲む霊魂の、最大の苦しみは、
神を絶対に見ることが出来ないことなのよ。


地上にいる間、神に対して無関心だった者が、
死後、神を見ることが出来ないことについて、
どうして苦しむの? って、あなたは不思議に思うでしょうね。

それはちょうど、私流にたとえると、
テーブルに置かれたナイフみたいなものよ。

ナイフがテーブルの上に置いてあると、
冷たい感じがするし、怖いものよ。
でもそれだけじゃ痛くはないわよね。
ナイフで自分の体を突き刺した時はじめて、激しい痛みを感じるわ。

地上にいる間、神と共に生きなかった者でも、
死後、神を見ることが出来なくなることは、
突き刺したナイフみたいに、激しい苦しみを感じるのよ。


地獄にいる霊魂たちは、
みんながみんな、同じ程度の苦しみを感じてるわけじゃないわ。

罪を多く犯した人ほど、
神を失った事を苦しく感じるの。


そぅよ、地獄に堕ちたカトリック信者は、
他の宗教の信仰者よりも、遥かに多く苦しんでいるわ。

それは、カトリック信者が、
神からの恩寵を、未信者たちよりも豊かに与えられていたからなのよ。

一番よく神を知っていた人は特に、
一番苦しむのよ。


また、強い悪意をもって地獄に堕ちた人は、
単に意志の弱さのゆえに地獄に堕ちた人よりも、
遥かに苦しむわ。

ここではみんな公平に、
自分たちの罪の醜悪さに比例して苦しむのよ。


つづく。。


地獄に堕ちた霊魂の告白 


ドイツのある会社で、クララとアンネットという23歳の娘が、働いていました。
2人は親友というほどではありませんでしたが、よくお話をする仲良しでした。

クララは熱心なカトリック信者でしたが、アンネットはあまり熱心ではなかったので、クララは少しづつ、アンネットに信仰上のことを教え、親切に指導していました。

アンネットは1937年に結婚して会社を寿退社しましたが、同年の秋に、アンネットが自動車事故で亡くなり、昨日葬式が行われたことを、母からの手紙で、クララは知りました。

これをきいたクララは大変驚き、「アンネットは急死したけれど、神様の裁きの御前に立つ準備が確実に出来ていたのかしら?」と心配しました。

次の日クララはミサにあずかり、ご聖体をいただいて大変熱心に、亡くなった友人のために祈りました。

ところがその晩、12時10分過ぎ、アンネットはクララに現われて、次のように語りました。



前回のつづき。。

私は生前、昔の人が描いた地獄の絵を見て、嘲っていたわ。
お墓にもそんな絵が飾ってあったり、
ある絵には悪魔が、
地獄に堕ちた霊魂を、燃える炭火でいじめたり、
新しく地獄に堕ちてきた人を、尻尾で引っぱったりしているのを見て、
ほんと嘲っていたわ。

でも。。今地獄に入ってみて、
それらの絵が決して大げさじゃないことがわかったのよ。

聖書に書いてある地獄の炎は、
人間の良心の苛責とかじゃなくて、実際に燃えている炎よ。
本物の炎よ。

キリストが言われた聖書の言葉。。
『呪われた者よ、私を離れて永遠の火に入れ』は、そのままよ。

『どうして人間の霊魂が、
 火によって焼かれるの?』って、
あなたは尋ねるかもしれないけど、考えてみて。

地上において、もし自分の指を炎の中に入れたら、
肉だけじゃなくて、霊魂も一緒に苦しむでしょう?

それと同じように地獄でも、
霊魂は焼けないけど、
その炎のために、とてつもなく苦しむのよ。


つづく。。


地獄に堕ちた霊魂の告白 


ドイツのある会社で、クララとアンネットという23歳の娘が、働いていました。
2人は親友というほどではありませんでしたが、よくお話をする仲良しでした。

クララは熱心なカトリック信者でしたが、アンネットはあまり熱心ではなかったので、クララは少しづつ、アンネットに信仰上のことを教え、親切に指導していました。

アンネットは1937年に結婚して会社を寿退社しましたが、同年の秋に、アンネットが自動車事故で亡くなり、昨日葬式が行われたことを、母からの手紙で、クララは知りました。

これをきいたクララは大変驚き、「アンネットは急死したけれど、神様の裁きの御前に立つ準備が確実に出来ていたのかしら?」と心配しました。

次の日クララはミサにあずかり、ご聖体をいただいて大変熱心に、亡くなった友人のために祈りました。

ところがその晩、12時10分過ぎ、アンネットはクララに現われて、次のように語りました。



前回のつづき。。

あなたはご存知なかったでしょう?
私は地上にいる間、いつも神に対して反抗心ばかり起こしていたわ。

あなたは私を普通の信者と思っていたでしょう?
私はそう思われて喜んでいたわ。

私は教会維持費も時々払っていたし、
結婚前は告白して、御聖休も一度頂いたことがあるわ。
それが教会の掟だったし、
私のだんなもこの掟に従った方がいいって思ってたから。
表向き、私は他にも教会の習慣に従っていたわ。


結婚後、だんなと私は円満に暮して、
取り立てて問題もなかったけれど、
私は子供を欲しくなかったの。

だんなは1人だけでも欲しかったみたいだけど、
私は1人も産まない方がイイって勧めて、だんなを説得したわ。

ドレスと贅沢な家具、遊び、ピクニック、旅行。。
これらが私たちの楽しみだったわ。

こうして1年間本当に楽しい生活を満喫したわ。

そぅ、私は外面的には落ちついていたけれど、
内面的にはココロが満たきれないまま、
ただ空しさを感じていたのよ。

ちょうど私は思いがけず、亡くなった伯母の遺産を相続したわ。
同じ頃、だんなの給料も少し上がったから、
新しい家と綺麗な家具を買い揃えたわ。
でも、宗教の事について、ほとんど何も考えなかったわ。


つづく。。


地獄に堕ちた霊魂の告白 


ドイツのある会社で、クララとアンネットという23歳の娘が、働いていました。
2人は親友というほどではありませんでしたが、よくお話をする仲良しでした。

クララは熱心なカトリック信者でしたが、アンネットはあまり熱心ではなかったので、クララは少しづつ、アンネットに信仰上のことを教え、親切に指導していました。

アンネットは1937年に結婚して会社を寿退社しましたが、同年の秋に、アンネットが自動車事故で亡くなり、昨日葬式が行われたことを、母からの手紙で、クララは知りました。

これをきいたクララは大変驚き、「アンネットは急死したけれど、神様の裁きの御前に立つ準備が確実に出来ていたのかしら?」と心配しました。

次の日クララはミサにあずかり、ご聖体をいただいて大変熱心に、亡くなった友人のために祈りました。

ところがその晩、12時10分過ぎ、アンネットはクララに現われて、次のように語りました。



前回のつづき。。

地上において、悪魔憑きの数は割合少ないけれど、
悪魔は、たくさんの人々の、すぐそばにいて、
誘いをかけているの。

悪魔は力を持っていても、
決して人間の自由意志まで盗むことができないの。

でも、ある人が神に頼らないために、
神は、悪魔がその人の中に入ることをお許しになるのよ。

今でも私は、悪魔を忌み嫌っているわ。

でも、悪魔が人間を滅ぼそうとして、
人間を誘惑するのを、心の底から喜んでいるわ。

何百万もの堕天使たち、つまり悪魔がいるけれど、
この堕天使たちは、地上を徘徊して、
場合によっては、軍団になって、人々を襲っているわ。

私たち悪霊は、つまり地獄に堕ちた悪い人間たちは、
あなたたちに誘いをかけることができないの。

誘いは堕天使たちの、
つまり悪魔たちの仕事よ。


つづく。。


地獄に堕ちた霊魂の告白 


ドイツのある会社で、クララとアンネットという23歳の娘が、働いていました。
2人は親友というほどではありませんでしたが、よくお話をする仲良しでした。

クララは熱心なカトリック信者でしたが、アンネットはあまり熱心ではなかったので、クララは少しづつ、アンネットに信仰上のことを教え、親切に指導していました。

アンネットは1937年に結婚して会社を寿退社しましたが、同年の秋に、アンネットが自動車事故で亡くなり、昨日葬式が行われたことを、母からの手紙で、クララは知りました。

これをきいたクララは大変驚き、「アンネットは急死したけれど、神様の裁きの御前に立つ準備が確実に出来ていたのかしら?」と心配しました。

次の日クララはミサにあずかり、ご聖体をいただいて大変熱心に、亡くなった友人のために祈りました。

ところがその晩、12時10分過ぎ、アンネットはクララに現われて、次のように語りました。



前回のつづき。。

地上にいる間は、
いろいろな変った楽しみや慰めもあったけれど、
この地獄に落ち込んでからは、
何の変化もないし、
いつまで経っても同じ苦しみが、
延々と続くばかりよ。


とても長い年月、
私はずっと、神の恩寵から離れていたわ。

神が私に恩寵を与えた時、
私はいつも断わって、
神に背いてきたわ。


当時の私は、
悪魔のカなんて、信じなかったけれど、
今は違うわ。

罪にふける私のような人間に対しては、
悪魔が強大な力があることを知ったのよ。


もし地獄に棲む私たちが、
生前、祈りや犠牲を捧げたなら、
私たちは少しづつ、
この悪魔の残酷な魔の手から、
救われたはずだったわ。


つづく。。


地獄に堕ちた霊魂の告白 


ドイツのある会社で、クララとアンネットという23歳の娘が、働いていました。
2人は親友というほどではありませんでしたが、よくお話をする仲良しでした。

クララは熱心なカトリック信者でしたが、アンネットはあまり熱心ではなかったので、クララは少しづつ、アンネットに信仰上のことを教え、親切に指導していました。

アンネットは1937年に結婚して会社を寿退社しましたが、同年の秋に、アンネットが自動車事故で亡くなり、昨日葬式が行われたことを、母からの手紙で、クララは知りました。

これをきいたクララは大変驚き、「アンネットは急死したけれど、神様の裁きの御前に立つ準備が確実に出来ていたのかしら?」と心配しました。

次の日クララはミサにあずかり、ご聖体をいただいて大変熱心に、亡くなった友人のために祈りました。

ところがその晩、12時10分過ぎ、アンネットはクララに現われて、次のように語りました。



前回のつづき。。

私は時々、告白もしたし、聖体拝領もしたわ。
でもあなたはある日、私に告げたわよね。
「お祈りをしないなら、あなたは滅びるわよ」って。

実際私は、ほとんど祈らなかったわ。

地獄に堕ちている人は、生前祈らなかったか、
祈りが足りなかったからなのよ。

神に近づくには、祈りが確かに一番よ。
特にキリストの母に祈るのが一番よ。

私たち地獄にいる者たちは、
キリストの母の名を決して口にしないわ。

キリストの母への信心をもつ人は、
悪魔の手中に落ちないわ。

。。私は激しい怒りのうちに、これを仕方なく話しているわ。

祈りは人間にとって、
一番やさしく簡単なことよ。

この簡単な祈りをすることによって、
神は人間の霊魂の救いを定めたのよ。

少しづつであっても、忍耐強く、祈っていくなら、
神はその霊魂に少しづつ力を与えて、
罪人も徐々に神に立ち帰って、救われるのよ。

私の場合、
最後の数年間、
全然祈らなかったわ。
だから滅びたのよ。

地獄に棲む私たちには、
神の助けが全然与えられないのよ。

と言うより。。
もし与えられたとしても、私たちは絶対に断わるわ!


つづく。。


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