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ジャン・ドージャ司祭 | |
神の賜物である成聖の恩寵~超自然的生命~について | |
恩寵~至聖なる三位が私たちのうちにお宿りになること~ |
恩寵は、神がみずからを、 ことごとく、そして永遠に表明なさる御言葉と、 御子によって完全に語られ、表明されるところでだけ、 私たちに神を認識させ、 また、神がみずからを、 永久に、あますところなく愛し、お与えになる、その聖霊によって、 完全に愛され、与えられるところにおいてのみ、 私たちに神を愛させ、受け入れさせるでしょう。
また、私たちの中においでになる神によって、 私たちは、神ご自身のために神を愛し、 愛徳によって神に神を与えるというほどに、 神を私たちの中に移し、所有するようになり、 聖霊の永遠の生命は、 こうして私たちの中に全うされるに至るのです。
ガリグゥ・ラグランジュ(P.Garrigou-Lagrange)は、 神の永遠の至福直観の中に生きる、選ばれた人々について、 次のように語っています。 「御父は、彼らの中に、その御言葉を生み、 御父と御子は、彼らの中に愛を息吹き、 愛徳は、彼らを聖霊に似たものとし、 至福直観は、彼らを御言葉に似させ、 御言葉は、自分がそのかたどりである御父に、彼らを似たものとする」