2009年05月

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アダムからアブラハムまで

第9章 ノエの死とその子孫 





① カムの無礼 

ノエと一緒に箱舟から出た子供たちの名前は、
セム、カム、ヤフェトと言います。

ノエは農夫になって耕し、ぶどうを植え、初めてぶどう畑を作りました。
ある時ノエは、ぶどうの汁の効き目を知らずに飲み、
酔って、天幕の中ではだかで眠っていました。

カムは、父がはだかになっている有様を見ましたが、
それを隠そうとはせず、兄弟のところへ行って言いふらしました。

そこでセムとヤフェトは、父のはだかを見ないように、
後ろ向きになって近づき、着物をかぶせてあげました。




② ノエの祝福と呪い 

そのうちノエは酔いからさめて、
カムのやったことを知り、

「カナアン(カムの子)は呪われよ。
 あれは、その兄弟の奴隷となるであろう。
 セムの主である神様は祝福されますように。
 カナアンはそのしもべになれ。
 神様どうぞヤフェトを大いなるものにしてください。
 カナアンはそのしもべになれ」

このようにいって、セムとヤフェトを祝福し、カムを呪いました



③ ノエの死

ノエは大洪水の後、
350年間生きながらえて、
950歳で死を迎えました。
      

ノエはキリストのかたどりです。


Melius est absque liberis esse cum virtute;
immortalitas est enim in memoria illius,
quoniam et apud Deum nota est et apud homines.

子供たちを持たなくとも、善徳と共にあるほうが遥かにまさる。
実に、善徳の想い出は、途絶えることがないからであり、
神の御前にも、人々の間でも、記憶に留められるからである(智恵4.1)







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アダムからアブラハムまで

第7章 洪水の終わりとノエのいけにえ 


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① 洪水の終わり 

水は、150日間、地上に氾濫していました。
神様は、ノエの箱舟にいるもののことを考え、
地上に風を送られたので、
さすがの大水も次第にひいてゆき、
箱舟はやがてアルメニアの国のある山の上に着きました。

水は日ごとに減っていって、
山の頂も現われてきました。

それから40日後に、
ノエは、水の減り具合を見るために、
船の窓を開いて、からすを放してみましたが、
からすは戻ってきませんでした。

そこでさらに、鳩を放してみると、
鳩は、足を休めるところがないので、
ふたたび箱舟に戻ってきました。

それから7日経って、また鳩を放すと、
今度はその日の暮れがたになって、
オリーヴの枝をくわえて帰ってきました。

これでノエは、
水が地からひいたことを知りました。
そして1週間後にふたたび鳩を放すと、
鳩は帰ってきませんでした。



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② ノエのいけにえ 

大地もおおかた乾いたので、
神様はノエに仰せになりました。

「お前とお前の家族、
 それに、船にいるけものは箱舟から出なさい」

そこでノエは、家族とけものを連れて箱舟を出て、
まず、祭壇をきずいて、
全て汚れのないもののうちから、
1つがいずつ選んで、神様に捧げました。
そのいけにえは、神様の聖心にかないました。

それで神様はノエに現われて仰せになりました。

「以後、私は人間のために、地を呪うことはないであろう。
 しかし、人の心は幼い時から悪に傾いている。 
 だから、人間は地のある限り、
 種まきや刈り入れで、夏も冬も夜も昼も、やむことはないだろう」






③ 神とノエの約束

神様はさらに、
ノエと子供たちを祝福して仰せになりました。

「生めよ、殖えよ、地に満てよ、地をつかさどれ。
 これより後、決して洪水をもって、生き物を滅ぼし尽くさないようにしよう。
 私は雲に現す虹をもって、この約束のしるしとする」

こうして神様は、
大空に鮮やかな虹を現されました。



Confitemini Domino, quoniam bonus,
quoniam in aeternum misericordia eius.

主をほめたたえよ、善そのものであり、
その憐れみは、永遠に及ぶからである(詩編135.1)




ちなみに明日、5月30日は、
オルレアンの乙女、聖女ジャンヌ・ダルクおとめ(St. Joannae de Arc)の記念日です

僕は小さい頃から図書館や学校で聖女の伝記をず~っと読んでいた想い出があります。
当時、ガチガチの仏教の家にいた僕が、神様、キリスト教、天使に触れる初めての機会でした。
読書の影響ってかなり大きいのかもしれませんね^^





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アダムからアブラハムまで

第7章 洪水とノエの箱舟 


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① 箱舟の建造 

罪悪におぼれている人間の間に、
ノエという正しい人がいました。

神様は、ノエに仰せになりました。

「お前は、木で、箱舟を造り、その外からチャンを塗りなさい。
 箱舟は長さ300クビト、幅50クビト、高さ30クビトにし、
(長さ約150m、幅約25m、高さ約15m)
 上部には窓を開き、横には1つの戸を造り、
 上中下3段に区分して造りなさい。

 私は洪水を起こして、
 地上の全てのものを滅ぼしてしまうだろう。

 しかし、お前とは約束する。
 お前とお前の子供たち、
 それに、お前の妻と、お前の子供たちの妻は、
 箱舟に入りなさい。

 それから、あらゆる生き物を1つがいずつと、
 清いけものを7つがい、
 それに、お前たちや生き物のための日常の食物を積み込みなさい」

ノエは、神様のご命令に従って、
長年かかって箱舟を造ることに力を注ぎました。

一方、人々にも悔い改めをすすめましたが、
人々は飲食や結婚などに昼夜を忘れ、
神様の戒めを、少しも気にとめませんでした。




② ノエ 箱舟に入る 

やがて神様は、ノエに仰せになりました。

「お前は、家族と一緒に箱舟へ入りなさい。
 7日経ったら、私は地の上に、40昼夜雨を降らせ、
 私の造った万物を滅ぼしてしまおう」

そこでノエは、仰せのとおりに、
家族やけものを連れて、箱舟に入りました。

神様は、外から、
箱舟の戸を、固く閉ざされました。


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③ 大洪水

ノエが箱舟に入ると間もなく、
大海が崩れたように、
また、天から大きな滝が降り注ぐように、
40昼夜の間、やむことなく、大雨が降り続きました。

そして、それは次第に増えて、
箱舟は浮かびました。

さらに水は、刻一刻と氾濫し、
とうとう水面は、一番高い山よりも8mも高くなって、
人畜、鳥、けもの、地にはう虫までも全て死に、
ノエと一緒に箱舟に乗り込んだ動物だけが生き残りました。



ノエの箱舟は、
カトリック教会のかたどりです。

人々は大洪水でおぼれる前に、
すでに、罪におぼれていました。
罪に沈むことは、外面的な災害に遭遇するよりも、
もっと恐ろしいことです。
罪を犯すことは、霊魂の救いから、自らを遠ざけることだからです。

かつて、悔い改めや救いを軽視した人が、
箱舟に入ることを望まなかったように、
今も、神の恩寵のうちに守られて救いを受けることを軽視する人は、
同じようになってしまいます。

しかしながら神は、
悔い改めて、救いを望む人を、ご自分の救いの箱舟に受け入れてくださいます



Horrendum est incidere in manus Dei viventis.
活ける神の御手に落ちるのは、恐ろしいことである(ヘブレオ10.31)








すいませ~~ん  
最近は1つの記事を作るのさえ精一杯で
なかなか皆さんのとこへの訪問&記事コメができないままです█▀█●
なんだか申し訳ないです(おゆるしくださぁい)♥(*- -)(*_ _)ペコリ ♡

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アダムからアブラハムまで

第6章 アダムとエヴァの子孫


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① 長生き 

神様は、アダムに、
アベルの代わりとして、セトという子を授けられ、
また、セトのほかにも多くの息子や娘をお授けになりました。

アダムは、930歳で死に、
その子孫もみな長生きしましたが、
中でもマトゥサラという人は、
969歳までいきました。



② 人類の堕落 

セトの子孫の中でも、
エノクは特別にすぐれた人で、
神様の道を行ない、人々に悔い改めを説き、
強い信仰をもっていたので、神様の御旨にかない、
死ぬことなく、直接、地上から天に挙げられたのでした。

けれども年が経つに従って、
よい人々もだんだん悪い人々にさそわれて、
無信仰が広まってゆき、
人間は次第に、罪に流れるようになってきました。



③ 神の意向

神様は、罪悪におぼれている人間をごらんになって、
「人間は肉であるから、
 私の霊を長くこれにとどまらせておくことはできない。
 ただ、120年の日数だけを与えることにしよう」と仰せになりました。

しかし、人間の罪はますます甚だしくなり、
常に邪まな思いにばかりふけるようになったので、
神様は、人間を造ったことを後悔され、
「私は、私が造った人間を、
 地のおもてから取り除いてしまおう」と仰せになりました。




Dilexisti iustitiam et odisti iniquitate,

あなたは正義を愛し、不義を憎まれた(詩編44.8)







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アダムからアブラハムまで

第5章 カインとアベル


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① カインとアベルの献げ物 

アダムとエヴァの間には、
カインとアベルという2人の子がありました。

アベルは羊飼いで、カインは農夫でしたが、
アベルは正直で、カインは心だてのよくない人でした。

ある日、カインは、畑からとれた穀物を、
また、アベルは、羊の初子を献げて、神様に祈りました。

ところが、神様は、アベルとその献げ物を喜ばれ、
カインとその献げ物は喜ばれなかったので、
カインは嫉みと怒りにココロが乱れ、
顔をふせて黙ってしまいました。


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② 神は カインの罪を戒める 

そこで神様は、カインに向かって戒められました。

「お前はなぜ、そのように怒って顔をうつむけるのか?
 お前が善を行なえば、その報いを受けるが、
 悪を行なえば、罰が門口で待っているであろう。
 カインよ、悪い欲をしりぞけて、
 悪いココロを抑えよ」




③ カインの人殺し

しかしカインは、神様の戒めに従わず、
弟アベルを外に誘い出し、
野に出たところで、突然飛びかかって、
とうとうアベルを殺してしまったのでした。



④ カインは罰せられる

神様は、カインに尋ねられました。
「お前の弟アベルはどこにいるのか?」

するとカインはあつかましくも答えました。
「私は知りません。
 私は弟のおもりではありません」

そこで神様は、
「お前は何ということをしたのか?
 お前の弟の血は、地から私に叫んでいる。
 地は口を開いて、
 お前の手からしたたった弟の血を吸ったから、
 お前は地上で呪われたものとなるのだ。
 お前が地を耕しても、
 実を結ばないようになる。
 お前は地上をさまよって一生を終わるのだ」と仰せになり、
カインに厳しい罰を宣告されました。

カインは失望落胆して、神様に向かい、
「私の罪はあまりにも大きいので、赦しをいただけません。
 私は主の御前から姿を隠しましょう。
 けれども、私を見かけたものはみな、
 私を撃ち殺すでしょう」

そして、罪に呪われた彼も、
誰にもう撃ち殺されないように、1つのしるしをつけられました。

このようにしてカインは、神様の御前を退き、
さすらい人となったのでした。

ちなみに。。
罪もないのに殺されたアベルは、
キリストのかたどりです。


Tribulatio et angustia in omnem animam hominis operantis malum,

悪を行なう人の霊魂には全て、艱難と苦悶がある(ローマ2.9)







1696

アダムからアブラハムまで

第4章 人祖の罪と救い主の約束


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① 誘惑 

悪魔は人間の幸福を見て、非常に嫉み、
人間を誘惑することにしました。
そこで、動物の中でも特に悪がしこい蛇を使いました。

あるとき蛇はエヴァに向かって、
「神様はなぜ、お前たちに、
 楽園の木の実を全部食べてはいけないといったのだい?」と尋ねました。

エヴァは蛇に答えました。
「神様は、楽園のどの木の実を食べてもいいけれど、
 ただ、真ん中にある木の実だけは食べてはいけないとおっしゃいました。
 それに触ることさえ禁じられましたし、
 神様は、もし食べればお前は死ぬであろう、とおっしゃいました」

蛇はすぐさま、誘惑しました。
「いやいや、決して死ぬことはないよ。
 とって食べれば、お前さんたちの目は開けて、
 お前さんたちは神様のようになり、
 善悪を知るようになるよ」

エヴァが木を見上げると、
美味しそうな木の実がなっているので、
とうとうそれを取り、夫のアダムにもやりました。

アダムもそれを食べました。


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② 罪の意識 

アダムとエヴァは、神様から禁じられた木の実を食べたので、
目が開き、自分たちが裸であることに気がついて、
いちじくの葉をつずって覆いをつくり、
木陰に身を隠していました。

すると、主なる神様が、
「アダムよ、どこにいるのか?」と呼ばれましたので、
アダムは恐る恐る、、
「私は裸ですから、恐れて隠れていました」と答えました。


神様は、
「お前が裸であることを、誰が教えたのか?
 食べてはならないと戒めておいた気のみを食べたのか」と仰せになり、
厳しく責められました。

そこでアダムは、
「エヴァがくれたので食べました」と言い訳をしました。

エヴァに向かって、
「お前は、なぜそんなことをしたのか?」と責められますと、
エヴァは、「蛇が私をだましたので食べました」と答えました。


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③ 罰の宣告と救い主の約束

神様は、蛇に、
「お前は人祖を欺いたから、
 全ての他の動物よりも呪われたものになる。
 お前は地上を腹ばい、一生、塵を食べよ。

 また、私は、
 お前と女との間、
 お前の子孫と女の子孫女の子孫との間を敵対させよう。
 女はお前に尾頭を踏み砕き、
 お前もまた、女のかかとにかみつくだろう」と仰せになりました。

また、エヴァには、
「お前は苦しんで子を産み、
 夫の下に立ち、夫がお前を支配するようになる」と仰せになり、

アダムには、
「地は、お前のために呪われ、
 お前に向かっていばらやあざみをはやす。
 お前はもとの土に返るまで額に汗して食べものを求めよ。
 お前は塵であるから塵に帰れ」と仰せになり、
それぞれに罰を宣告しました。

それから神様は、アダムとエヴァに毛皮のきものを着せて、楽園から追い出し、
2度と入ることができないように、
炎の剣を持った天使に、
楽園の門を守られました。



Propterea, sicut per unum hominem peccatum in hunc mundum intravit,
et per peccatum mors, et ita in omnes homines mors pertransiit,
eo quod omnes peccaverunt.

1人の人によって罪がこの世に入り、
また、罪によって、死がこの世に入ったように、
全ての人が罪を犯したので、
死がみなの上に及んだ。(ローマ5.12)







1695

アダムからアブラハムまで

第3章 人間の創造


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① アダム 

神様は、人間を造られる時、
「われわれの姿のように、
 われわれにかたどって、人間を造ろう。
 そして、そのものに、海の魚や空の鳥、けもの、
 それに、地にうごめくあらゆるものを治めさせよう」と仰せになり、
土で人間のからだを造り、
生命の息を、その鼻に吹き入れられました。

それで、人間は、生きるものとなったのです。

神様は、この人間に、
アダム(「土から出たもの」の意味)という名をつけられました。


② 楽園 

主なる神様は、アダムのために、
楽園という、楽しい居場所をお造りになりました。

そこには、美しい感嘆すべき木がいろいろはえており、
真ん中には、生命の木と、善悪を知り分ける知恵の木とがあって、
また、水晶のような4本の川が、楽園を潤していました。

神様はアダムに、
この楽園をよく守り、よく耕すように命じられました。

そして、アダムに向かって、
「お前は、楽園のどの木の実を食べてもよろしい。
 しかし、善悪を知り分ける木の実を食べてはならない。
 もしお前が、それを食べれば、
 必ず死ぬだろう」と仰せになり、戒められました。


③ エヴァ

また、神様は、
「人間が独りでいるのはよろしくない。
 これにふさわしい助けてを造ろう」と仰せになり、
全ての動物を、アダムの前に連れ出されました。

アダムはそれらに1つひとつ名前をつけましたが、
その中からは、1つとして、
自分の助けてになるようなものを見出せませんでした。

そこで神様は、アダムを深く眠らせて、
そのあばら骨を1本とって、これから女を造り、
これをアダムの前に連れていかれました。

アダムは、この女を見て、
「これこそ私の骨の骨、
 私の血の血です」と言って、
エヴァという名をつけました。

エヴァというのは、
「全ての生きるものの母」という意味です。


④ 神は 人類を祝福する

神様は、彼ら2人を祝福され、
「生めよ、殖えよ、全ての生き物をつかさどれ」と仰せになりました。

アダムとエヴァは、
楽園で幸福に暮らしていました。

2人のココロは、全く清らかで、
悪いことはつゆほども知らなかったのです。


Minuisti eum paulo minus ab angelis,
gloria et honore coronasti eum.

あなたは人を、天使たちよりも、やや劣るものとして、
栄光と誉れの冠を、人にかぶらせられました。(詩編8,6)






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アダムからアブラハムまで

第2章 天使の創造


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① 神は天使を造られる 

神様は、目に見える世界のほかに、
目に見えない世界をもお造りになりました。

神様は、天国に、
数多くの霊をお造りになりました。
この霊を、「天使」と言います。

天使は初め、
みな、善いもの、そして幸福なものに造られました。


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② 神は 悪い天使を罰する 

しかし、多くの天使たちが、傲慢の心を起こして、
主である神様のご命令に従わないようになったので、
天では大きな戦いが起こりました。

そこで、ミカエルや、その他、神様に忠実な天使たちは、
これらの悪天使と戦い、
悪天使は負けて、天から地獄に追い落とされ、
そこで「悪魔」になりました。

ですから、悪魔は非常に神様を恨み、
また、人間を嫉んで、
いつも、人間のからだや霊魂に害を加えて、
地獄に落とし入れようと企んでいるのです。

悪魔のかしら(首領)を、
サタン(「反対者」の意味)と言います。


③ 神は 忠実な天使に 報いを与えられる

神様は、忠実であった天使たちに、
終わりのない幸福を与えられました。

善い天使たちはいつも、
神様の栄光を仰ぎ見ています。

神様は、そのうちのあるものに、
私たち人間1人ひとりについて守ることを命じられました。
この天使を「守護の天使」と言います。

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守護の天使は、
私たちのからだと霊魂を守り、
私たちのために祈り、
私たちに善を推奨し、
悪を回避するようにしてくださるのです。


Quoniam angelis suis mandabit de te,
ut custodiant te in omnibus viis tuis.

主は、あなたのために、天使たちに命じられた。
あなたが歩むすべての道で、あなたを守るようにと。(詩編90.11)






アダムからアブラハムまで

第1章 天地万物の創造


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① 神は 無から 天地万物を造られる 

神様は、世の初めに、
天地、万物を造られました。

しかし地は、まだ何のカタチもなく、ぼんやりとして、
暗闇が大きな淵の上にあり、
神の霊が、水をおおっていました。


② 6日間の御業 

神様が、「光あれ」と仰せになると、光ができました。
光を「昼」、闇を「夜」と名づけられました。
これが第1日です。

また、神様が「水の中に大空が成って、水と水を分けよ」と仰せになると、
そのようになりました。
神様は、大空を「天」と名づけられました。
これが第2日です。

次に神様が「天の下の水は1つ所に集まって、乾いた土が出よ」と仰せになると、
その通りになりました。
神様は、乾いた土を「陸」と呼び、
水の集まったところを「海」と名づけられました。
それから「地には、青草と種を出す草、中に種のある実を、
その種類に応じて結ぶ木をはえさせよ」と仰せになると、
いろいろな草や木がはえました。
これが第3日です。

また、神様が「天に光を生じて、昼と夜を分け、時や季節を示すしるしになれ」と仰せになると、
その通りになりました。
続いて神様は、太陽、月、星を造り、
地を照らすために、これらを天の大空に置かれました。
これが第4日です。

次に神様は「水には生き物と、天の大空には飛ぶ鳥が生ぜよ」と仰せになり、
いろいろな水の動物と空の鳥を造られ、
「生めよ、殖えよ、地に満てよ」と仰せになり、祝福されました。
これが第5日です。

それから神様が「地には動物を、種類に応じて出せよ」と仰せになると、
その通りになりました。

そして、最後に、
人間をお造りになったのです。

神様が、そのお造りになったものをごらんになると、
すべて非常に善いものでした。
これが第6日です。


③ 神は安息日を定められる

神様は第7日に、その御業を終えてお休みになり、
この日を祝福して、聖なる日とお定めになりました。



Quam multiplicata sunt opera tua, Domine !
Omnia in sapientia fecisti,

あなたの御業はなんとおびただしいのでしょう、主よ!
あなたは智恵をもって、これら全てをお造りになりました。(詩編103,24)







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ウィリアム・ドイル司祭(S.J)


あなたには1つの大きな欠点があります。

それは失望です。

これを今すぐに追い払ってしまいなさい。

あやまちを、
より良いことへの飛び石としなければなりません。

欠点や過失について
悲嘆に暮れることなく、
人間的弱さに負けたのだと思い、
静かに、自発的に、それらを取り除こうと努め、
微笑を浮かべて、また始めなさい。

そうすることによって、
毎日少しずつ、主に近づくようにしてください。








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