内部工作員(Anti-Apostle)の回顧録 |
Nihil enim est opertum, quod non revelabitur,
et occultum, quod non scietur. (Mt 10, 26)
覆われているもので、明るみにされないものはなく、
隠されているもので、知られないものはない。(マテオ10,26)
隠されているもので、知られないものはない。(マテオ10,26)
The Anti-Apostle number 1025 |
1025番目の反使徒。。
この人物は、
1917年頃、ロシア人の両親から生まれ、
彼が路頭に迷っている3歳の時、
ポーランドの医師と、その妻の養子とされました。
敬虔なカトリック信者であった夫妻は、
子に恵まれず、彼を自分たちの子として愛情を注ぎました。
また、彼も、自分が夫妻の子であると考えていました。
しかし、彼が14歳の時、
自分が実の子でないことを知り、衝撃を受け、
彼の産みの親に対する激しい憎悪にかられ、
家を飛び出し、友人のもとに行きました。
このことは、彼の人生を大きく変えてゆきました。
神への憎悪は、無神論を広める団体に、
彼の心を開かせました。
その友人は、
彼にロシアの秘密警察の高官を紹介し、
彼は6年にわたる訓練を経て、秘密諜報員となりました。
彼は、彼に指示されたミッションに向けて動き始めました。
Marie Caree
16.「公会議の精神」の名のもとにおける変革 |
太陽の眩しいある土曜日、 「漆黒の髪」が待つアトリエに私は走った。 漆黒の髪が待っている。。 この気持ちが分かる者がいようか。 「漆黒の髪」は、 完全に私のものになっていた。 誰もそれを見られないよう、 彼女の髪を切ってやりたいと思ったほどだ。 髪を切ってやりたい! 何という犯罪的な思いを、私は抱いているのだろう。 1つ要求があると私に告げた時にも、 彼女は全く優しく、愛情に溢れていた。 私は身震いを起こしたほどだ。 しかし、彼女が求めたのは、 彼女が「綺麗」と言う、私の両手を描くことだけだった。 可愛い考えだが、女というのは全く理解し難い生物だ。 私はその日の午後に、 我慢しながらポーズをとっていた。 天使なら~そのようなものがいたとするならば~ さぞ私を羨んだことだろう。 私のこの手を。。 スケッチは床の上で次々と手早く描かれた。 私は陶酔の境地に浸っていた。 それは完全な幸福と呼ぶべきものだ、 そう私は思った。。 少なくとも、今までの人生で、 あれほどの幸せを感じた瞬間はない。 誰も信じてはくれないだろうが、 この瞬間の私たちの結合は、 つまらぬ肉体の結合に これほどの幸せがつくりだせるだろうか?と思うほど、 それほどに強く、また完全なものだった。 まるで時間が止まったような気分だった。 スケッチが終わると、私の可愛い敵は、 「この手はきっと素晴らしいことをするでしょう」と言った。 私は正直、戸惑った。 自分の両手は、本当は、死と殺人の臭いを放っているからだ。 その日、彼女は、 私が彼女の髪の毛をもてあそぶことを許してくれた。 私は色々な髪結いを試した。 髪をといては、丸め、 それからもう2度と見られないかのように、 つらい犠牲のためにそれを用意しているかのように、 丁寧に、また丁寧に、髪にブラシをかけた。 この日、なぜこれほどまで奇妙な感覚を覚えたのだろう? 本当に不思議な日だった。 どこからこんな奇妙な感覚が来たのか、 今でも全く分からない。 それから私たちは、 悲劇的な辛さの中で別れをした。 「次の土曜日に会いましょう」 「次の土曜日に」。。 ふたりは同時にそう言った。 まるで、この希望が、 預言書に書かれているかのように、 あたかも、別れの唯一の理由がそこにあるかのように、 全ての壁を早く乗り越えたいと思っているかのように。。 あぁ、壁を乗り越えるのだ!!! 。。ところが、私は、 土曜日に黙想会を開始することをすっかり忘れ去っていた。 2、3日中に修道会入りすることになっていた。 それで、私は短い手紙を「漆黒の髪」に書き、 上手な嘘を作り出さなければならなかった。 「ローマにもうすぐ行くから、 一緒についてきて欲しい」 このように率直に書き加えたかった。 しかし、この6年間、神学校で耐え忍んだより、 もっと悪い隷属に自分が入ろうとしている。。 私の中の何もかもが、そう訴えているというのに、 率直な言い方などできるはずもない。 あぁ、私は、ローマで、 永遠の都の歯車に捕らえられるのだ。 自分は捕らえられても、機械を壊す砂利に、 修復不可能なまでにそれを破壊するに違いない砂利になるのだ。。 このように言い聞かせて、自分を慰めた。つづく。。
http://media.imeem.com/m/h3lfF3byQU/
汚れなくやどられた聖マリア、
あなたによりすがる私たちのためにお祈りください。
また、あなたによりすがらない人々、
特に、教会に敵対する人々、
そして、私たちがあなたに依頼する全ての人々のためにお祈りください。
あなたによりすがる私たちのためにお祈りください。
また、あなたによりすがらない人々、
特に、教会に敵対する人々、
そして、私たちがあなたに依頼する全ての人々のためにお祈りください。